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NHK「100分de名著」ブックス 夏目漱石 こころ

NHK「100分de名著」ブックス 夏目漱石 こころ

姜 尚中

NHK出版 / 2014-05-24

累計読者数9
平均ハイライト数 15.3件/人
推定読了時間 約2時間1分
star総合評価 60/100
trending_up後半加速型
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この本について

最近、時代の変化についていけないというか、自分だけ取り残されているような感覚を抱くことがありませんか。周りはちゃんと前に進んでいるのに、自分は何を目指せばいいのかよく分からない。意欲が湧かない理由すらつかめないまま、日々をやり過ごしてしまう。僕自身、同じような停滞感に何度もぶつかってきました。 姜尚中さんの『夏目漱石 こころ』を読んで印象的だったのは、「時代と心は切り離せない」という視点でした。自分の迷いを個人の弱さとして処理してしまいがちですが、そもそも時代そのものが生きる意味を語ってくれないと、人は動きようがない。そう言われると、不思議と肩の力が抜けていきます。また、漱石が描いた“何もできないまま悩みに沈んでいく人間”の姿が、弱さを責めるためではなく、心の深淵を丁寧に見つめるために置かれていることにも救われました。モラトリアムの時間すら許されない現代だからこそ、この視点の変化は大きいです。 さらに、漱石が謎を解かず、読み手に多様な受け取り方を開いたまま残しているという指摘も、今の僕にはしっくりきました。自分の心は単純に説明できないし、誰かに明快に整理してもらう必要もない。むしろ“分からないまま抱えていていい”という余白が、人を前に進ませることもあるのかもしれません。 行き場のない迷いを抱えたまま生きている人、自分の停滞に理由を求めすぎて疲れてしまった人には、静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

あなたは“真面目”ですか 自由と孤独に生きる“現代人の自意識”を描いた、不朽の名作『こころ』が誕生してちょうど100年。他者との関係性に悩む登場人物たちの葛藤を読み解きながら、モデルなき時代をより良く生きるためのヒントを探る。著者渾身の書き下ろしの特別章〈「心」を太くする力〉を収載! [内 容] はじめに 「心」を書こうとした作家 第1章 私たちの孤独とは 第2章 先生という生き方 第3章 自分の城が崩れるとき 第4章 あなたは真面目ですか ブックス特別章 「心」を太くする力
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