
なりたい自分になれる就活の極意 脳機能学者が明かす「自分プロデュース就活術」
苫米地 英人
イースト・プレス / 200904
この本について
就活の話をしていると、「そもそも何のために働くんだろう」とか「目的が固まってないのに動いていいのか」という声をよく聞きます。周りが“軸”をちゃんと持っているように見えるほど、自分だけぼんやりしている気がして焦るんですよね。僕も学生の頃は同じでした。 この本が面白いのは、その焦りそのものをいったん横に置いてくれるところです。まず、就職の動機はきれいじゃなくていい、と断言してくれる。とりあえず就活してみる、でも十分。その軽さを許してくれるだけで、肩が少し下りると思います。さらに、今の能力と未来の価値は関係ないという考え方が出てきます。現状から逆算してゴールを作るんじゃなくて、「現状の外」に置いたゴールに向かって少しずつ自分が変わっていく。これが言い切られているのは、読者が抜粋を保存した理由として大きい気がします。 もう一つ、この本は就活ノウハウ以上に、働き方の重さを取り除く視点が随所にあります。日本では餓死しない、だから「絶対に就職しなきゃ」という根っこの恐怖は手放していい。この前提に触れると、会社選びそのものが少し楽になります。なにを選んでも人生が即アウトにはならない。だからこそ、自分のコンフォート・ゾーンになり得る会社かどうかを冷静に考えられる。 目的も軸も固まってないまま動こうとしている人、あるいは「自分はまだ準備不足なんじゃないか」と感じて立ち止まってしまう人には、静かに効く一冊です。焦って自分を作り込むより、まず動けるだけの心の余白をつくる。そのための視点がまとまっています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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