
大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち (講談社現代新書)
池上正樹
講談社 / 2014-10
累計読者数4
平均ハイライト数 4.5件/人
star総合評価 27/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%
この本について
気持ちはあるのに動けない時ってありますよね。仕事に戻りたい気持ちも、社会とつながりたい思いもあるのに、いざ外に出ようとすると身体がついてこない。周りには説明しづらくて、結局ひとりで抱え込んでしまう。そういうモヤモヤに心当たりがある人は多いはずです。 この本は、ひきこもりを「意欲がない状態」と決めつけず、当事者が本当は何を望んでいるのかを丁寧に描いています。動けない背景に、長い空白期間への不安があったり、人との関わりを一気に再開する負荷があったり、本人の力だけでは整理しきれない事情が重なっていることが見えてきます。読み進めるうちに、「なぜ動けないのか」を自分の感覚として言語化できるようになるのが、この本の大きな効き目です。 もう一つありがたいのは、支援の現場でどんな関わり方が実際に行われているのかが、きれいごと抜きで描かれているところです。外に出る、といってもいきなり働く必要はなくて、買い物に行く頻度が少し増えるだけでも前進になる。そういう小さなステップの積み重ねを、現実的なスケールで示してくれます。 自分の「止まっている理由」を整理したい人や、動けなさの正体に名前をつけたい人には特に刺さる一冊だと思います。
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