
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール
ケリー・マクゴニガル and 泉 恵理子
日経BP / 2016-10-06
この本について
人と話している時、相手の目を見られないまま早口でまくし立ててしまったり、やる気がないわけじゃないのに手がつかなくて自己嫌悪に落ちたり。こういう「理由が説明しづらい詰まり」に心当たりがある人、多いんじゃないでしょうか。僕もまさにそのタイプで、どう振る舞えばいいのか分からないまま空回りしていました。 この本が助かったのは、「やる気がないから動けない」のではなく、「自分の欲求を満たす方法を見つけられていないだけ」という視点をもらえたことです。例えば、負担の大きいタスクの前で止まるのは怠けではなく、別の作業を“休憩”として使えば前に進める、という発想の転換。あるいは、自分が朝に強くないなら、無理に重要タスクを詰め込むのではなく、運動や雑用で整える時間にするなど、「自分の性格の扱い方」を丁寧に教えてくれます。完璧でなくていい、杓子定規にやらなくていいという言葉にもだいぶ救われました。 もうひとつ印象的だったのは、ストレスや不安を敵扱いしない姿勢です。逃げ続けるほど長期的にしんどくなる一方で、「ストレスがあっても大丈夫だ」と思えている人ほど回復力が高いという話は、実感と重なりました。無理に明るく振る舞う必要はなく、ただ状況の中で何を大事にするのかを確認していけばいい。そんな穏やかな説明が続きます。 仕事でも生活でも、「頑張りたい気持ちはあるのに、自分の扱い方だけが分からない」という人に刺さる一冊だと思います。
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