
やる気が出なくて仕事が嫌になったとき読む本
菊入 みゆき
東洋経済新報社 / 2014-06-12
この本について
仕事に向かう気力が湧かない日って、誰にでもありますよね。長く働いているほど、「自分でも理由がよくわからないけど、どうにもエンジンがかからない」という時期が周期的にやってきます。人間関係の疲れなのか、仕事の重たさなのか、あるいは単に気分の波なのか。混ざり合っていて、自分でもうまく説明できない。そんなときほど、焦れば焦るほど空回りしていく感じがします。 この本がおもしろいのは、「やる気は本人の中に生まれる力で、外側から無理やり作るものではない」と丁寧に扱っているところです。たとえば、谷底にいるように感じる時期は実は再生のチャンスだと捉え直す視点や、やる気のもとを一つに依存させず複数もっておく大切さ、ちょっとした「いい気分」を意図的につくってモードを切り替える現実的な方法など、読者が保存している部分を見るだけでも「背中を押す」のではなく「一緒に立て直す」発想が貫かれています。特に、普段なんでも自分で抱え込みがちな人ほど、適切に人に頼ることや、自己開示の一歩がやる気の安定につながるという話は、個人的にも刺さるところが多かったです。 全体として、やる気という曖昧なものを心理的・行動的に分解してくれるので、無理に気合を入れるのではなく「まずこれだけ試してみよう」と思える小さな行動に落とし込めます。今の仕事をもう少し軽やかに続けたい人や、自分のペースを取り戻したい人に静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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