
「イヤな気持ち」を消す技術
苫米地英人
フォレスト出版 / 2012-12-03
この本について
最近、過去の失敗や理不尽な出来事をふと思い出して、気持ちが一気に重くなることがありませんか。自分では前に進みたいと思っているのに、脳のどこかが勝手にブレーキを踏んでくる感じ。僕もずっとその「勝手に再生される記憶」に振り回されてきました。 この本を読んで印象的だったのは、イヤな気持ちの正体が「記憶そのもの」ではなく、「その記憶をどう統合しているか」だと淡々と説明してくれるところです。たとえば、脳は失敗を優先して覚える仕組みがあるとか、自分に不利な形で記憶を並べ替えてしまう癖があるとか、そういう“構造”を教えてくれるので、精神論じゃなく現実的に対処できる。さらに、プラスの情動とイヤな記憶を結びつけるなど、具体的に脳の働きを利用して再統合する方法が書かれていて、「あ、これは自分でも試せるな」と思える内容でした。 個人的には、「正しく生きてきたのに、なぜこんな目に」という感覚が苦しさを長引かせるという指摘がいちばん刺さりました。これは責めているわけではなく、単に確率の話として淡々と示されるので、変な罪悪感も優越感も混ざらず、冷静に「じゃあこれからどう扱うか」に意識が向くんですよね。 過去の出来事に引っ張られがちな人、気持ちの切り替えがうまくできない人には特にしっくりくると思います。自分の脳のクセを知って、もう少し軽やかに過ごすヒントが欲しいときに手に取ると、落ち着いた温度で効いてくる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









