
『吉川英治全集・111作品⇒1冊』
吉川 英治
累計読者数11
平均ハイライト数 6.1件/人
star総合評価 48/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 36%
この本について
最近、評価とか成果とか、目に見えるものばかり追いかけてしまって、ふと立ち止まると「自分って何を拠り所にして動けばいいんだろう」と思うことがあります。強くありたいわけじゃないのに、弱くてもいられない。そんな宙ぶらりんな感覚を抱えたまま日々を回している人は多いはずです。 吉川英治の言葉を続けて読むと、その迷いが少しだけゆるんでいきます。例えば「春は桜、秋は紅葉…どれが是でどれが非とも言えない」という一文は、性格も歩みも違う人間を、無理に同じ物差しで測らなくていいと教えてくれるし、「富士のように、黙って動かないものに作りあげろ」という場面は、成果を急ぐ気持ちが空回りしているときに、呼吸を戻してくれる。さらに「淋しさは飢えと同じだ」という言い切りは、弱さを否定しないで抱える視点をくれるので、変に強がらなくていいんだと思わせてくれます。 全集だから重厚なんですが、読むと案外、自分の生活に置き換えられる言葉ばかりです。武士の気概や歴史の大きさの中に、人間の小ささや可愛さがそのまま描かれていて、こちらの迷いにすっと寄り添ってくれる。決断に自信がないときや、自分の基準が揺らいでいるときに、背筋を伸ばしすぎずに立ち直らせてくれる本でした。 昔の物語から、今の自分の立ち方を見直したい人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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