
三国志 04 草莽の巻
吉川 英治
オリオンブックス / 2019-05-14
累計読者数7
平均ハイライト数 1.3件/人
推定読了時間 約5時間47分
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 36%
この本について
仕事でも生活でも、気力が削られる時期ってありますよね。周りから求められる役割と、自分の体力や気持ちが噛み合わないまま毎日をこなしていると、「このまま進めるのか?」と不安がじわっと広がってきます。そんな時に、吉川英治版の三国志を読むと、歴史の話というより「人がどう踏ん張るか」の物語として染みてきます。 たとえば、山中へ向かう途中で木の実と羊の乳だけを頼りに進むような、ぎりぎりの行軍。あれは単なる冒険描写じゃなくて、体も気力も万全じゃなくても一歩だけ前に進む人間の姿がそのまま重なります。また、贅沢や甘やかしが若い力を弱める、という一文も、自分の日々の選択を振り返らせる現実的な言葉として刺さる人が多い気がします。派手な決意ではなく、「どう自分を使っていくか」という地味だけど外せない視点が静かに積み重なっていきます。 そして、徐晃のように後から評価されるタイプの武将が出てくるのも、励まされるポイントです。すぐに結果が出る人ばかりが前に出るわけじゃなく、誠実に動いた人が後になって効いてくる。そんな流れを見ると、自分の歩みの遅さを必要以上に責めずにいられます。 地味な努力を続けているのに報われている実感が薄い人に向く一冊です。歴史小説というより、息のしづらい時期を越えるための物語として読むと、思っている以上に手触りのある言葉が拾えると思います。
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出版社による紹介
吉川英治の代表作。中国後漢の頃。三国志演義を元に日本人向けに書き直され、その後の三国志ブームの礎となる作品。劉備玄徳、関羽、張飛、曹操などが活躍。百年の治乱興亡に展開する壮大な物語。三巻は何度も挫折しながらも不屈の闘志を燃やす曹操。信義に厚い劉備と参謀関羽、豪放な張飛の活躍。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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