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君主論 (岩波文庫)

君主論 (岩波文庫)

マキアヴェッリ and 河島 英昭

講談社 / 2004-12-10

累計読者数51
平均ハイライト数 48.1件/人
推定読了時間 約2時間23分
star総合評価 64/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも私生活でも、頭では「こうすべきだ」と分かっているのに、目の前の状況に合わせて動けないことってありますよね。理想と現実のあいだで立ち止まってしまう、あの妙な重さ。最近、自分もそこでもがいていたときに読み返したのが『君主論』でした。権力の本なんて関係ないと思っていたはずなのに、意外とこちら側の迷いを射抜いてくるんですよね。 この本が効くのは、きれいごとではなく「いま動いている現実」をどう受け止めるかを正面から迫ってくるところです。やるべきことに囚われすぎて足元が見えなくなるとき、「いま、実際に何が起きているのか」を判断基準に戻すべきだと突きつけてくる。さらに、時代や状況に自分のやり方を合わせられるかどうかが、生き残りの分岐点になるという視点も刺さります。自分の型が通じないときほど、手札を切り替える勇気が要るんだよな…と何度もうなずきました。 もうひとつ印象に残るのは、人の反応が「期待より冷たい」理由を淡々と説明してくれるところです。新しいことを始めても、味方が生ぬるかったり不信感が消えなかったりするのは、人間の性質そのものだ、と。だから無闇に嘆くより、どう信頼を積み替えるかに集中すればいい。この現実的な距離感が、変化の途中で心が折れそうな人にはちょうどいいと思います。 理想と現実のギャップに疲れている人、あるいは「状況に合う動き方」を身につけたい人には、静かに効く一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

近代政治学の古典として名高い『君主論』。その著者マキアヴェッリは、都市国家が並び立つルネサンスのイタリアにあって、共和政のフィレンツェ市書記官として活躍。国際政治の荒波のなか、軍事、外交にわたり東奔西走の日々を送った。その豊かな体験を生かして権力の生態を踏まえた統治術として執筆した名著を、政治学の第一人者が全訳し解説する。(講談社学術文庫)
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