ヨムナビ
小説の読み方 (コルク)

小説の読み方 (コルク)

平野啓一郎

コルク / 2022-05-11

累計読者数23
平均ハイライト数 12.8件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%

この本について

小説を読むとき、面白いはずなのに「どこを見ればいいのか分からないまま読み終えてしまう」ことってありませんか。伏線がどうとか、文体がどうとか言われても、結局その場その場で流されてしまう感じ。僕自身ずっとそのタイプで、読後にうまく言語化できないもやもやが残りがちでした。 平野啓一郎さんの『小説の読み方』は、そのもやもやをほどく“視点の持ち方”を丁寧に教えてくれます。といっても難しい理論書ではなく、「主語に対してどんな述語が続くのか」というごく小さな単位から、小説の動きを追っていく本です。読者の保存箇所を見ると、視点の距離の揺れとか、述語の役割とか、登場人物の心の微細な変化に刺さっている方が多くて、まさにそこがこの本の効きどころだと思います。ミステリーの“裏切り”がなぜ心地よいのか、会話の“疑問文”がどう読者の気持ちを代弁しているのかなど、具体例を踏まえて説明されるので、読んでいて「ああ、こういう仕組みだったのか」と腑に落ちる瞬間が多いです。 特に良いのは、「誤読を恐れなくていい」というスタンスが徹底しているところ。感じたことをその都度更新していい、という言葉にだいぶ救われました。小説を“正しく読む”のではなく、どう読めば自分の読書体験が豊かになるかを一緒に探ってくれる本です。 小説を読むたびに「もっと味わえる気がするのに言語化できない」と感じている人に刺さると思います。自分の読書の癖に気づき、その先の景色が少しだけ開けるきっかけになる一冊でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

平野啓一郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

本書は、現代の純文学からミステリーまでの11作品を題材に、物語をより深く楽しく味わうコツを、人気小説家がわかりやすく解説。小説を読んだ後、SNSで、作品の感想を書いたり、意見交換ができるようになる1冊です。 「冒頭で、私は、動物行動学者のティンバーゲンによる『四つの質問』を紹介している。これは、文学に限らず、映画にも美術にも通用する問いであり、何かを鑑賞したあと、人とそれについて話をしたり、自分で感想を書いたりする際には有効な着眼点となるだろう」(本書「文庫版によせて」より抜粋) ●ポール・オースター『幽霊たち』 ●綿矢りさ『蹴りたい背中』 ●ミルチャ・エリアーデ『若さなき若さ』 ●高橋源一郎『日本文学盛衰史――本当はもっと怖い「半日」』 ●古井由吉『辻――「半日の花」』 ●伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 ●瀬戸内寂聴『髪――「幻」』 ●イアン・マキューアン『アムステルダム』 ●美嘉『恋空』 ●フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』 ●平野啓一郎『本心』 PHP新書版に、『罪と罰』『本心』の解説を新規追加し、再編集。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要