
(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法
三宅香帆
淡交社
累計読者数42
平均ハイライト数 19.3件/人
star総合評価 63/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 30%
この本について
小説を読んでいて、「面白いはずなんだけど、なんで自分にはピンと来ないんだろう…」みたいな引っかかりってありませんか。あらすじは追えているのに、作者が何を描きたかったのかまでは届かない。自分の読み方が浅いんじゃないか、と落ち込むあの感じ。僕もけっこう長く悩んでいました。 この本が面白いのは、「分からない理由」を読者のせいにしないで、そもそも小説とは分かりづらく作られているものだ、と最初から肩の力を抜かせてくれるところです。物語の奥には、作家がうまく言語化できなかった悩みや、無意識に滲んだメタファーがあって、それを“解凍する”のが読者の役割なんだと教えてくれる。読めない自分を責めるんじゃなくて、違和感を拾っていく読み方に切り替えていいんだと思えるのが、とても救いになります。 もうひとつ刺さったのは、「小説は現実逃避じゃなくて、日常を戦うための味方だ」という視点でした。自分が抱えている切実な悩みと、小説の中の悩みが重なった瞬間に、作品は急に意味を持ち始める。だからこそ、分からないまま読む時間も無駄じゃないし、生活している中でふと理解が追いつくこともある。読書が“正解探し”から解放される感覚があります。 古典や名作が苦手だけど、本当はもう少し深く読めるようになりたい人。あるいは、読書にコンプレックスがある人ほど、そっと味方になってくれる本だと思います。
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