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藍を継ぐ海

藍を継ぐ海

伊与原新

新潮社 / 2024-09-26

累計読者数14
平均ハイライト数 4.1件/人
star総合評価 42/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

仕事でも人生でも、「どこに根を下ろして生きるのが正解なんだろう」と迷う時期ってありますよね。踏ん張るべきか、環境を変えるべきか、それとも一度立ち止まるべきか。頭では整理したつもりでも、気持ちがついてこないまま日々が進んでいく感じ、僕もたびたびあります。 『藍を継ぐ海』を読んでいて印象的だったのは、登場人物たちが“急に強くなる”のではなく、揺れたまま、弱ったまま、それでも自分の選ぶ場所に少しずつ向かっていくところでした。たとえば「オオカミでも犬でもなく、狼混として生きてみる」という視点は、無理にキャラを作らず、ひとりで頑張る時と誰かに甘える時の両方を許していいんだと気づかせてくれます。また、吉野の山や萩の器の場面にある、ものや土地の“時間の長さ”に触れる描写は、今すぐ答えを出さなくても大丈夫、と背中を押してくれる感覚がありました。さらに、浦上の歴史に関わるパートでは、過去の痛みをどう語り継ぎ、どう抱えていくのかという、簡単には割り切れない問題にも丁寧に寄り添ってくれます。 急がずとも、自分の歩幅で生きたい人に刺さる物語です。迷いが消えるわけではないけれど、その迷いごと抱えて進んでいいんだと思わせてくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に――。科学だけが気づかせてくれる大切な未来を描く、きらめく全五篇。
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