
これからパンローリングの投資本を読む人へ ──万年初級者の残念な思考と姿勢
塩見努
Pan Rolling Inc / 2011
累計読者数19
平均ハイライト数 21.9件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 62/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%
この本について
投資を続けていると、「結局どこまでリスクを取ればいいのか」「損切りのたびに心が折れる」「知識だけ増えて、実力が伴っていない気がする」といったモヤモヤがつきまといます。自分も長く同じところでぐるぐるしてきたので、読者の方がこの本の抜粋を保存していた理由が正直よく分かるんです。 この本が効くのは、派手な必勝法ではなく、初級者がつまずく“思考のクセ”をかなり具体的にえぐってくれるところです。たとえば、利益はすぐ確定したくなるのに、含み損だけは見なかったことにしたくなる心理。あるいは、資金量に対して適切なポジションサイズを決める難しさ。本書はそこに「まずは小さすぎるくらいでいい」「夜眠れる額が基準」と、現実的なラインを示してくれます。さらに、売買ルールを作るだけでなく、500回の売買を通して自分の感情を知る必要があるという視点も、自分ではなかなか言語化しづらい部分でした。 読んでいると、投資がうまくいかない理由が“才能不足”ではなく、ただ単に訓練の工程を飛ばしていただけなんだと少し落ち着けます。積極投資を続ける期間や目的を言語化する質問リストもあり、漠然とチャートに向き合っていた時間に輪郭が出てくる感覚がありました。 地味でもいいから投資の基礎体力をつけたい人、そして「自分は万年初級者かもしれない」と薄々感じている人には、特に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
幸せな人生を送るための投資に対するアプローチ スポーツ選手は、本番の試合で結果を残すため、何度も何度も繰り返し練習をして、自分の個性に合わせたプレースタイルを築いている。同じように、投資家が 長期的に勝ち残るためには、まず自分自身で実践的に勉強を積み重ねて「自分だ けの投資スタイル」を築いていく必要がある。 他人に「答え」を求めてばかりでは、けっして長続きしない。自分だけの投資スタイルを、自力で探っていかなければならないのだ。 そのための「筋道」を提案しようというのが、本書のテーマである。 本書では、まず「投資に対する思考と姿勢」について論じる。勝ち残っている投資家にみられる共通点は「やり方(手法)」ではない。「考え方」だ。そして “残念な”投資家にみられる共通点も「やり方」ではない。「考え方」である。 相場というものは、少なくとも、この両者の思考法の違いを知っていなければ、最終的に損をするようにできている。成功者にとっては、あまりにも当たり前す ぎることを、多くの初心者は気づくことさえなく、そのまま失敗に終わっているのだ。 この基本的思考と姿勢について踏まえながら、本書では、著者がこれまでさまざまな本を読み、経験を重ね、自分なりに解釈してきたことを具体的に紹介する。 筆者は、本格的な投資を始めるにあたって、5年の「修行期間」を提案している。それだけ腰をすえて勉強しなければ、長期間の資産運用を維持するだけの “屋台骨”ができないというわけだ。 修行期間中は、けっして一攫千金を狙うのではなく、投資額は保守的に、しかし実践は積極的に繰り返し、問題意識を持ちながら「自分なりの投資の中核」を養 成することに集中する。そして、この中核を屋台骨として育てることで、それを 補完する投資方針も生まれ、それが「ポートフォリオ」へと進化していくのである。 ポートフォリオとは、さまざまな金融商品の組み合わせで、安定的に資産運用をしようという方法だ。 最終章では、自分なりの人生観や人生計画(ライフプラン)から、大局的にどのように「自分のポートフォリオ」を成長させていくかについて言及する。 本書を「知ってさえいれば免れることができた」という次元での失敗を回避し、 自分だけの投資スタイルを築き上げるための指針として、そしてさらに「高いレ ベルで投資に挑戦する」土台として役立ててほしい。
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