
言ってはいけない中国の真実--橘玲の中国私論 改訂版--
橘 玲
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star総合評価 49/100
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この本について
中国のニュースを見るたびに、「なんでああいう動きになるんだろう」とモヤッとすることがあると思います。表の説明だけでは腑に落ちないし、日本と価値観が同じ前提で見てもズレるばかり。僕も長くその感覚を引きずってきたのですが、この本を読んでようやく少し輪郭がつかめました。 特に刺さったのは、中国社会を動かしているのが“組織”ではなく“関係(グワンシ)”だという視点です。たとえば社員が他社へ移るとき、日本なら「裏切りだ」と受け取られがちな場面で、中国の社長はむしろ「おめでとう」と送り出す。そこで築いた関係が将来のビジネスにつながるからです。この発想を知るだけで、表向きのニュースの読み方がまったく変わります。 もうひとつは、「人口が多すぎる」という単純だけど見落としがちな前提です。行政が行き届かないなかで、人が生きるために“自己人”のネットワークに頼らざるを得なかった歴史。その延長線上に、いまの共産党体制や地方政府の矛盾がある。良い悪いというより、構造として理解できるようになります。 日本と中国が“似ているのに違う”という距離感にいつも戸惑っている人には、かなり効く一冊です。「相手を理解したいけれど、どこから手をつければいいのかわからない」という人に特に刺さると思います。僕自身、この本でニュースの裏側にある人の動きが少し読めるようになりました。
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