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本当に残酷な中国史 大著「資治通鑑」を読み解く (角川SSC新書)

本当に残酷な中国史 大著「資治通鑑」を読み解く (角川SSC新書)

麻生川 静男

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この本について

異文化との仕事が増えてくると、「なんでこんなに価値観が違うんだろう」とか「こちらの誠意が全然伝わらない」といったモヤモヤが積み重なってきます。相手を理解したい気持ちはあるのに、こちらの常識が当てはまらなくて、結局よく分からないまま距離だけが開いていく。僕自身、長いあいだこの違和感を抱えたままでした。 この本は、中国史を “善悪の幅” という視点から読み解き、その背景にある発想の根っこを見せてくれます。たとえば、人を信用するまでの基準の違い。日本の「まず信じる」とは真逆で、「確信が持てるまで警戒する」のが前提になっている理由が、歴史の具体的なエピソードから腑に落ちていく。また、暴君と名君の評価が時代によって変わるという話も、価値観が固定されていない世界の見方としてすっと入ってきます。さらに、善行も悪行も丸ごと記録する歴史書の姿勢を知ると、「そもそも前提が違う」という感覚がやっと言語化されます。 国や文化を語るのではなく、「自分の常識が通じない相手とどう向き合うか」を考えたい人に刺さる一冊です。僕にとっては、相手を理解する以前に、自分がどんな前提を背負っているかを見直すきっかけになりました。

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