
古代ローマの生活 (角川ソフィア文庫)
樋脇 博敏
KADOKAWA / 2015-07-25
累計読者数4
平均ハイライト数 28.5件/人
推定読了時間 約4時間5分
star総合評価 65/100
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この本について
最近、今の価値観や常識ってどれくらい普遍なんだろう、と考え込む瞬間が多いです。制度や家族のかたち、人を動かす仕組み。自分が「当たり前」だと思っているものほど、実はたまたまそう見えているだけじゃないか、というモヤモヤが残ります。 『古代ローマの生活』を読むと、この感覚が少し整理されます。たとえば娯楽を政治の道具として扱う姿や、結婚制度に埋め込まれた力関係、出生率を上げるための具体的な法制度。どれも極端に見えるのに、「社会を維持するために人が取る行動」という線で見ると、不気味なくらい現代とつながってしまう。自分がいる時代の特殊さが、むしろくっきり浮かぶ感じです。また、子どもの遺棄や高い死亡率といった厳しい現実が淡々と記されていて、歴史というより日常の感覚で読めてしまうのも印象的でした。 個人的には、ローマ人が“慣習”を法と同じ重さで扱っていたという話が刺さりました。言語化されていない前提がどれだけ強力かを思い知らされます。自分の生活でも、「それが本当に必要なのか?」と立ち止まる癖をつけたほうがいいな、と静かに考え直すきっかけになりました。 時代の常識や制度にしばられがちな人、あるいは自分の前提を一度ほぐしたい人には、とても相性がいい本だと思います。
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出版社による紹介
世界遺産「ポンペイ遺跡」をはじめ、高度な文明を誇った古代ローマ人たちの日常生活とは? 衣食住や身分制度、出産や結婚、性愛、教育や医療など、28のテーマでその実情を平易に紹介する極上の歴史案内。
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