
絶望しそうになったら道元を読め!~『正法眼蔵』の「現成公案」だけを熟読する~ (光文社新書)
山田 史生
累計読者数11
平均ハイライト数 9.8件/人
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
最近、物事に自分を押しつけすぎて空回りしている感覚がありませんか。頑張っているつもりなのに、世界のほうがこちらを拒んでいるように感じてしまう。僕自身もよくそこで詰まり、どう向き合えばいいのか分からなくなることがあります。 この本は、そんな「自己と世界の噛み合わなさ」をほぐしてくれる一冊でした。道元が語る「主客のどちらかに偏らない」という視点に触れると、見えている世界はもっと相互作用的で、自分だけが中心ではないと気づかされます。花が散ることにこちらの愛惜がふくまれている、という説明が象徴的で、世界の出来事と自分の感情がズレずにつながっている感覚に少し安心させられるんです。さらに「ならふ」の話は、完璧に主体的であろうとする癖を緩めてくれて、模倣からでもいいし、そこから自然に自分が立ち上がるんだと思えるようになる。何かをうまく扱えているとき、使う側と使われる側の区別すら薄れる、という例えも妙に腑に落ちました。 世界をこちらからつかみにいくのではなく、対象のほうから働きかけてくるのを受け取る。その姿勢を知るだけでも、日常の余白に少しだけ呼吸が生まれます。自分中心であることに落ち込んでしまう人ほど、視点の使い方をふっと変えてくれる本だと思います。 こんな人に刺さると思います。自分の思考や感情のクセに疲れ、もう少し外の世界と自然に付き合いたい人。
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