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岳飛伝 二 飛流の章 (集英社文庫)

岳飛伝 二 飛流の章 (集英社文庫)

北方謙三

集英社 / 2016-12-21

累計読者数3
平均ハイライト数 26.3件/人
推定読了時間 約4時間46分
star総合評価 64/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 41%

この本について

日々働いていると、「自分はなにを拠り所に動いているんだろう」とふと立ち止まる瞬間がありますよね。志とか使命とか言われてもピンとこないし、かといって全く無いわけでもない。そのあいだで揺れる感じ、けっこうしんどいものです。 『岳飛伝 二 飛流の章』を読んでいて、刺さる人はここに刺さるんだろうな、と思いました。志を声高に語る物語ではなく、むしろ「志って、人の数だけ形が違う」「言葉にしなくても伝わるものがある」という描かれ方をしている。笛ひとつで語り合った親子のように、行動の裏にある静かな気持ちをすくい取ってくれるんです。負けを抱えたまま生き続ける感覚や、誰かの死に縛られて歩く人間の重さも丁寧で、読んでいて妙に現実に引き寄せられます。 特に仕事で迷っていると、どうしても「明確な軸を持たなきゃ」と思いがちですが、この本では逆に、軸はひとりひとり違ってよくて、そのどこかが重なれば十分だ、と語りかけてくる。志を持ち上げすぎない一方で、人がなにかに縛られて生きてしまう弱さも否定しない。そのバランスが、読んだ後の呼吸を少しだけ楽にしてくれます。 「真面目に生きようとしているのに、自分の芯がどこにあるかわからない」と感じている人には、静かに効くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

淮水で金軍の兀朮が岳家軍と、ほぼ同時に撻懶が梁山泊軍と交戦するが、それぞれ退く形で一旦収束する。兀朮は楊令の遺児・胡土児を養子に迎え、南宋の宰相に復帰した秦桧は漢土の統一を目指し奔走する。一方、梁山泊の新頭領・呉用からの命令は相変わらず届かず、新体制下の模索が続いていた。子午山では妻・公淑の死を想い、王進は岩の上に座す――。静かに時は満ち、戦端の火蓋が切られる、第二巻。
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