
岳飛伝 四 日暈の章 (集英社文庫)
北方謙三
集英社 / 2017-02-22
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推定読了時間 約4時間43分
star総合評価 54/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「自分の軸ってこれでいいのか」と迷うことが多いですよね。部下に合わせすぎて判断が鈍ったり、逆に意地ばかりが先に立ってしまったり。強くあろうとすると、自分の弱さや不様さが急にこわくなる時もあります。 『岳飛伝 四』を読んでいると、その迷い自体が人間らしさなんだと思わされます。抜粋を見てもわかる通り、ここに出てくる人物たちはみんな揺れながら生きています。呉用が「志」よりも「夢」という言葉に反応したり、史進が木を斬りながら自分と向きあったり、誰かのために踏ん張ることを選んだり。立場や強さの差はあっても、迷いの質は驚くほど似ているんです。読んでいると、「完璧な指揮官」や「揺るがない人間」なんてものは実在しないんだと落ち着いてくる。 特に響いたのは、誰かを導く立場であっても、全部を決めずに見守る忍耐の話や、不様さを引き受ける覚悟の話です。現実でいえば、部下に任せるラインを決めきれなかったり、新しい挑戦の前で自分の器を疑ったりする場面に重なると思います。そこで大事なのは、立派な理念よりも「いま目の前の人を思う気持ち」や「まだ名前のついていない夢」のほうではないか、と静かに教えられる感覚があります。 自分の不安や迷いをごまかさずに前に進みたい人に刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
ついに金国と南宋が激突! 兀朮率いる三十万の金軍が南下、南宋は岳飛軍、張俊軍などを併せ二十万で迎え撃つ。緒戦から激しいぶつかりあいが続く。金軍の沙歇が、張俊軍の辛晃が、戦場を縦横無尽に駈け回る。胡土児も必死に兀朮を守り戦うが容赦ない攻めに難渋する。岳飛はついに乾坤一擲の策を繰り出した。一方、漢人による豊かな国を目指す秦檜の思惑は如何に――。中原で蠢動する第四巻。
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