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岳飛伝 十六 戎旌の章 (集英社文庫)

岳飛伝 十六 戎旌の章 (集英社文庫)

北方謙三

集英社 / 2018-02-25

累計読者数4
平均ハイライト数 6.8件/人
推定読了時間 約4時間56分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 25%

この本について

仕事でも人間関係でも、「自分だけの問題ならまだしも、誰かの人生に影響が出る」と思った瞬間に、急に腹が据わらなくなることがあります。やるべきことは分かっているのに、心だけが落ち着かない。判断の軸も揺れて、妙に慎重になったり、逆に突っ走りそうになったり。ああ、こういう時こそ自分の未熟さが出るな、と何度も感じてきました。 『岳飛伝 十六』を読んでいると、登場人物たちの揺らぎが妙にリアルに響きます。戦の前夜に心が乱れる描写は、まさに自分の仕事の前日そのものだし、敵味方のはずなのに、ぶつかり合いながら言葉を交わせる場面には、立場を超えた「人としての筋」を思い出させられます。勝つ方法を考えることが弱さに見える仲間とのやりとりや、昔の理想が時を経て揺らいでいく様子も、「正しさを持ち続けるって本当に難しいよな」と思わせてくれます。 力まない方が力を出せる、と気づく将軍の場面も印象的で、現実の仕事にもそのまま戻せる感覚があります。結果を背負いすぎると動きが固くなるけれど、少しだけ遊びがあると視界が広がる。そういう経験がある人には特に刺さるはずです。 「重圧の下で、自分の軸が揺れる感覚を知っている人」に読んでほしい一冊です。戦の物語なのに、妙に生活に寄り添ってくる不思議な体験ができます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

中華全土が戦場と化していた。沙門島沖では狄成と項充が、攻めてきた敵の海鰍船に忍び込み、船もろとも消失させた。一方、海陵王は刺客を使い胡土児の暗殺を企てていた。羅辰は、南宋水軍が南の甘蔗園を狙っていることを察知し、象山の造船所に火を放つ。梁山泊軍は、姑息な手を使う海陵王に激怒し奇襲をかけた。岳飛と秦容は、中原で死闘を繰り返している。一つの中華を目指す忠肝義胆の第十六巻。
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