
岳飛伝 十二 瓢風の章 (集英社文庫)
北方謙三
集英社 / 2017-10-25
累計読者数4
平均ハイライト数 10.5件/人
推定読了時間 約4時間55分
star総合評価 56/100
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この本について
仕事でも日常でも、気を張りすぎてしまうときがあります。真面目にやろうとするほど、自分の脆さが急に顔を出す感じというか。あるいは、わずかな差で結果が変わる場面にぶつかって、努力だけでは埋まらないものに気づいてしまう瞬間もあります。そんなときに読んでいて救われるのが、『岳飛伝 十二』で描かれる、武人たちの迷いやためらいでした。 この巻で印象的なのは、強い人間に見える彼らの中にも、偶然に流されて結婚したり、闊達に振る舞うことで自分を立て直していたり、負けそうな自分をどう扱うか悩んでいたりする姿がそのまま描かれているところです。覚悟や強さの話ではなく、「人はこんなふうに折れそうになりながら続けているんだ」という実感に近いものがある。俘虜への扱いの議論のように、力だけでは人は動かせないという視点もあって、仕事の場でつい強引になりがちな自分には刺さりました。米ひと握りの話もそうで、小さなことに向き合う姿勢がいつの間にか自分を形づくる、という感覚が地に足のついた形で描かれています。 迷いを抱えたまま進む人間の姿が見たい人に、静かに効く一冊だと思います。
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出版社による紹介
呼延凌率いる梁山泊軍と兀朮率いる金国軍が、激戦を展開していた。両軍とも勇将を失うも、勝敗はつかず。そんな中、梁山泊水軍も動き出す。李俊は、交易船を狙う不穏な動きを見せていた韓世忠をついに追い詰め、打ち斃す。そして秦容と手を組んだ岳飛は、北への進撃の手始めとして南方・景〓(ろう)にいる辛晃軍五万に対して攻撃を開始――。あらゆる事態が急展開。各々が剛毅果断に挑む第十二巻。
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