ヨムナビ
岳飛伝 十三 蒼波の章 (集英社文庫)

岳飛伝 十三 蒼波の章 (集英社文庫)

北方謙三

集英社 / 2017-11-22

累計読者数3
平均ハイライト数 14.7件/人
推定読了時間 約4時間56分
star総合評価 54/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 34%

この本について

仕事でも人間関係でも、「自分の判断はどこか歪んでいないか」と不安になる時がありますよね。感情を切り離したいのに、完全には切れない。距離を置こうにも、どうしても巻き込まれてしまう。そういう時に、いまの立ち位置を静かに整えてくれるのが『岳飛伝 十三 蒼波の章』でした。 この巻では、圧倒的な戦の描写の裏に、登場人物たちが抱える揺らぎが濃く出てきます。母の存在に判断が狂っていないか迷う宣凱や、言ってしまった言葉を後から少し後悔する兀朮、空を翔んだような一瞬の高揚と「しかし、俺は生きているな」と呟く李俊。それぞれの迷い方があまりに人間的で、自分の弱さや未熟さまで許せる気がしてきます。 何より響いたのは、「自分の力を見誤っているのでは」と感じても、それでも帝は帝であるという会話や、墓前で史進が静かに語る“密かな宝”の場面でした。派手な決断よりも、誰にも見えないところで積み重ねてきたものが最後に人を支える、という感覚がとても腑に落ちます。 大きな正解に向かわず、揺れたままでも前に進むしかない時。この巻は、その揺れを無理に整えようとせず、ただ一緒に抱えてくれる物語です。迷いながらも自分の芯を探したい人に、きっと刺さります。

analytics

読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

多くの読者は4に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。

読書の順序

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

北方謙三の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

奇策・霞作戦で挑んできた辛晃だったが、岳飛は高山兵を遣って景ろうを奪取した。劣勢の辛晃軍は、梁岳道を突くが、秦容と岳飛に阻まれ敗走。南宋の太子暗殺計画を知った燕青は李師師の元に向かうが、自身は深手を負い、彼女は既に毒に冒されていた。梁山泊水軍の李俊は、南宋の手に落ちた沙門島の奪回に成功する。金国の海陵王は、大軍で子午山を挑発し、史進の逆鱗に触れ――。生滅流転の第十三巻。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要