
岳飛伝 十一 烽燧の章 (集英社文庫)
北方謙三
集英社 / 2017-09-25
累計読者数3
平均ハイライト数 19.3件/人
推定読了時間 約4時間52分
star総合評価 58/100
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この本について
仕事で判断を任されたときや、誰かを支える立場になったとき、自分の器の小ささに気づいて落ち込む瞬間ってありますよね。強くありたいのに、理想通りには動けない。感情も揺れるし、仲間の痛みにどう向き合えばいいのかも迷う。最近の自分もまさにそうで、「背負うって、こういう重さなんだよな」と思いながら読んだのが『岳飛伝 十一 烽燧の章』でした。 この巻は、とにかく“人の芯”が揺さぶられます。たとえば、戦で何度も傷つきながら、それでも立ち上がる胡土児。単に不死身だからではなく、立つ理由を自分で選び続けている姿に、静かに胸をつかまれます。呼延凌や史進が背負うものも同じで、強さより先に「迷いがあるから踏ん張れる人間」が描かれている感じです。読者が保存していたシーンにもそれがはっきり出ていて、血の匂いのする場面なのに、問いかけてくるのは“心の方向”なんですよね。 さらに、商人・武人・医術師、それぞれが“自分の役割の限界”を理解しながら、それでも誰かのために手を伸ばそうとする。この等身大さがありがたくて、読むたびに「完璧じゃなくても、続ければいいんだ」と少し呼吸が楽になります。とくに、誰かの帰還を待ちながら日常を守ろうとする人たちの描写は、今の自分の生活にもそのまま重ねられました。 不器用でも、迷いながらでも前に進む人を見ると励まされる。そんな感覚がほしい人に刺さる巻です。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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出版社による紹介
七星鞭が吼え、胡土児が宙天に翻る。梁山泊軍と金軍は今、最終決戦の時を迎えようとしていた。米の不審な流れを追っていた南宋が陣家村を殱滅させた。致死軍に救出された蕭けん材は、小梁山から金国にいたる広大な大地に、国の垣根を超えた物流網を整備していく。一方、北に蒙古という強敵の姿も見え始めていた。岳飛は南宋に残った臣下達との邂逅を果たす。新たな時代の胎動を予感させる第十一巻。
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