
岳飛伝 五 紅星の章 (集英社文庫)
北方謙三
集英社 / 2017-03-22
累計読者数5
平均ハイライト数 15.6件/人
推定読了時間 約4時間46分
star総合評価 63/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、昔より「正解がどこにもない感じ」が強くなってきて、ふと立ち止まった時に、自分が何を信じて進んでいるのか曖昧になることがあります。頑張り続けてきたつもりなのに、ふと「この重さは本当に自分のものなのか」と思う瞬間もあるはずです。 『岳飛伝 五 紅星の章』の抜粋を読んでいて強く感じたのは、登場人物たちが背負う“重さ”そのものよりも、その重さとの向き合い方にこそ読者が反応しているのでは、ということです。死にゆく呉用が「光は己が発するものだ」と語る場面は、誰かに照らされるのを待つのではなく、自分がどう生きたいかをそっと思い出させてくれます。また、「信じるものを大義だと思うな。成就してはじめて大義と呼べる」という言葉は、途中段階の自分を過度に責めず、いまの揺らぎごと抱えて進んでいいのだと教えてくれる。さらに、戦を前に泣き崩れる兵の姿や、人がむなしく死ぬことへの耐えられなさは、強さとは決して平然とすることではなく、弱さを認めた先にある積み重ねなのだと感じました。 派手な名言に励まされるというより、迷いながらも誠実に歩こうとする人たちが静かに背中を押してくれる一冊です。自分の“信じるもの”がいま揺らいでいる人には、特に届くと思います。
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出版社による紹介
南宋の宰相・秦桧は闇の中で戦いが終わってからのことを考えていた。そんな中、梁山泊の宣凱が岳飛を訪ね対話をする。岳飛は答えた。「中華を中華の民の国にしたい」と。一方、梁山泊の南の開墾地は本格的に始動。戦場では南宋軍の岳飛と金国総帥・兀朮が互いを求め、渾身の力を込めた激闘を繰り返していた。突然、秦桧から南宋軍に帰還命令が届く――。岳飛の決断とは。思惑が交錯する第五巻。
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