
日本語表現力が高まる「漢詩」の名句
漢詩表現研究会
主婦の友社 / 2009-07-20
累計読者数5
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推定読了時間 約3時間54分
star総合評価 30/100
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この本について
言葉を選ぶときに、どうしてもしっくりこない瞬間ってありますよね。言いたいことはあるのに、日本語の表現の幅が自分の中で狭く感じるというか。仕事の文章でも日常の発言でも、「もう少し別の言い方ができたらな」と思うことが、自分はよくあります。 この本を読んでおもしろいなと思ったのは、漢詩を“昔の偉い人の難しいもの”としてではなく、日本語の源流のひとつとして扱っているところなんですね。訓読が“新しい日本語の誕生”という話は、単なる知識というより、ふだん触れている日本語の奥行きを思い出させてくれます。それに、芬菲のような一語で情景が立ち上がる言葉に出会うと、自分が使える表現の引き出しがひとつ増えた感覚があります。あとは「花 発けば風雨多し」のように、短いのに妙に生活に染みてくる句が多くて、言葉を外側からではなく内側から感じられるのがありがたいです。 大げさに言うと、“日本語の手触りをもう一度確かめたい人”に合う本だと思います。言葉に迷ったとき、すぐに効くテクニックが書いてあるわけではないけれど、少しだけ呼吸が深くなるような視点をくれる一冊でした。
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出版社による紹介
愛、別、酒、戦、老、国、天、情......。漢詩を知らずして人間は語れず、漢詩なくして美しき日本語なし。有名な漢詩名句を味わいながら、日本語表現へのヒントを紹介した話題の書。―――漢詩は日本人の教養の根幹であるばかりか、豊かな日本語表現の源でもあります。本書は、有名な漢詩名句を味わいながら、日本語表現へのヒントを紹介した話題の書。「歓楽極まりて哀情多し、少壮幾時ぞ老いをいかんせん」は、漢武帝の『秋風辞』。楽しみの陰に忍び寄る悲しみを詠んだ名句ですが、「......極まりて」という表現を使うと「貧窮極まりて愛情深し」などのきりりとした日本語表現ができます。杜甫の名句「明年この会誰か健やかなるを知らん」。来年のこの会に果して誰が健やかに出席できるだろうかと人生のはかなさを表わしたものですが、「......なるを知らん」は「明日この業界、誰か安泰なるを知らん」という日本語表現を産み出します。「花開けば風雨多し」。千武陵「勧酒」の中の名句。皆さんはどんな日本語表現に応用しますか。「赤壁」(趙翼)の名句「一片の山河百戦の場」。戦いの虚しさを謳ったこの漢詩。いかなる日本語表現に発展させますか。
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