
漢字と日本人 (文春新書)
高島 俊男
文藝春秋 / 2001-10-19
累計読者数5
平均ハイライト数 39.8件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 59/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、日本語をうまく扱えていない気がするときがあります。考えているはずなのに言葉が出てこないとか、逆に言葉に振り回されている感じがするとか。自分の思考の“土台”がどうなっているのか、ふと気になってしまう瞬間があるんですよね。 『漢字と日本人』を読むと、そのモヤモヤに少し輪郭が出ます。日本語には親戚がいない、そもそも文字すらなかったところに外から漢字が流れこんできた、という事実を丁寧に辿ることで、いま私たちが使っている言葉のクセや制約が「そうならざるを得なかった背景」ごと見えてくる。抽象概念の多くが中国語由来だとか、発音体系が根本から違うとか、普段は意識しない構造を知ると、自分が考えにくい場面の理由が少し説明できる気がします。 特に、ことばがなければ概念が生まれない、という部分は、自分の思考の癖をそのまま照らすようでドキッとしました。使える語彙が変わるだけで、見える世界が変わる。これは勉強というより、自分の思考環境のメンテナンスに近い読書でした。 日本語という道具を「なんとなく」ではなく、構造から理解したい人にはとても静かに効きます。
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出版社による紹介
「カテーの問題」と言われたら、その「カテー」が家庭か假定かあるいは課程か、 日本人は文脈から瞬時に判断する。 無意識のうちに該当する漢字を思い浮かべながら……。 あたりまえのようでいて、これはじつに奇妙なことなのだ。 本来、言語の実体は音声である。 しかるに日本語では文字が言語の実体であり、 漢字に結びつけないと意味が確定しない。 では、なぜこのような顛倒が生じたのか? 漢字と日本語の歴史をたどりながら、その謎を解き明かす。
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