
どんな人も思い通りに動かせる アリストテレス 無敵の「弁論術」
高橋健太郎
株式会社朝日新聞出版 / 2015-05-20
この本について
仕事の場で何かを説明するとき、「正しいことを言っているはずなのに、なぜか伝わらない…」という場面がけっこうあります。相手が納得していない空気だけが残って、こちらもどこを直せばいいのかわからないまま終わる感じです。僕も同じことでずっと悩んでいて、この本に出会ってようやく腑に落ちたポイントがいくつかありました。 一番響いたのは、議論では「真実」よりも“相手がすでに納得していること”を出発点にする、という考え方です。常識=正しいことではなく、「みんながそう思っていると認識していること」。ここを外すと、どれだけ筋の通った話でも届かない。だからまずは相手との常識を揃えるところから始める。これだけで、会話の空気がずいぶん変わりました。 もう一つは、反対意見を理解したうえで、自分の主張が“より”正しいと示すという姿勢。相手の言い分を一度ちゃんと扱うことで、こちらの話を聞く準備が整うんですよね。さらに、説得の要素として「人柄」「相手の気分」「内容の正しさ」が並列で扱われるあたりもリアルで、実際の会議で思い当たることばかりでした。正論だけでは動かない人間の側面を、アリストテレスがここまで具体的に整理していたのかと驚きました。 論理的に話したいけれど、現場でどう振る舞えばいいのか迷う人に、静かに効く一冊です。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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