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数学の大統一に挑む (文春e-book)

数学の大統一に挑む (文春e-book)

エドワード・フレンケル、青木 薫・訳

文藝春秋 / 2015-07-15

累計読者数3
平均ハイライト数 2.3件/人
推定読了時間 約8時間16分
star総合評価 32/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 21%

この本について

仕事でも勉強でも、わからないことが積みあがっていくと、途中で投げ出したくなることがあります。自分だけ理解が遅いんじゃないか、と焦ったりもします。でも本当にしんどいのは「わからない状態が悪いことだ」と思い込んでしまう瞬間なのかもしれません。 『数学の大統一に挑む』を読んでいて救われたのは、著者が「数学をやっている時間の九十パーセントはわからないまま」だとあっさり言っているところです。迷うこと自体が前提で、その混乱を少しずつほどいていくプロセスこそが面白いんだ、と開き直るような視点をくれます。さらに、ひとつの資料に固執せず、使える情報を片っ端から当たっていく姿勢や、曲がった空間をどう測るかといった具体的な思考の進め方が、抽象的な話に閉じずに実際の行動レベルまで落とせるのもありがたいところです。 「理解できない時間とどう付き合うか」でよくつまずく人には、特に静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

xのn乗 + yのn乗 = zのn乗 上の方程式でnが3以上の自然数の場合、これを満たす解はない。 私はこれについての真に驚くべき証明を知っているが、ここには余白が少なすぎて記せない。 17世紀の学者フェルマーが書き残したこの一見簡単そうな「フェルマーの予想」を証明するために360年にわたって様々な数学者が苦悩した。 360年後にイギリスのワイルズがこれを証明するが、その証明の方法は、谷村・志村予想というまったく別の数学の予想を証明すれば、フェルマーの最終定理を証明することになるというものだった。 私たちのなじみの深いいわゆる方程式や幾何学とはまったく別の数学が数学の世界にはあり、それは、「ブレード群」「調和解析」「ガロア群」「リーマン面」「量子物理学」などそれぞれ別の体系を樹立している。しかし、「モジュラー」という奇妙な数学の一予想を証明することが、「フェルマーの予想」を証明することになるように、異なる数学の間の架け橋を見つけようとする一群の数学者がいた。 それがフランスの数学者によって始められたラングランス・プログラムである。 この本は、80年代から今日まで、このラングランス・プログラムをひっぱってきたロシア生まれの数学者が、その美しい数学の架け橋を、とびきり魅力的な語り口で自分の人生の物語と重ね合わせながら、書いたノンフィクションである。
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