
笑うお産
池川 明
KADOKAWA / 2015-07-16
この本について
出産について考えるとき、痛みのイメージばかりが先に立ってしまって、必要以上に身構えてしまうことってありますよね。情報を集めれば集めるほど「どんなお産にすべきか」という理想に縛られて、逆に不安が増えてしまう、あの感じ。僕自身、知識を持つほどコントロールしたくなるクセがあるので、この本を読んだときに肩の力がすっと抜けたのを覚えています。 『笑うお産』が教えてくれるのは、「お産はコントロールするものじゃなく、体と赤ちゃんの力に委ねていくプロセスなんだ」という視点でした。陣痛の痛みも、緊張と緩みの波だとわかると、前半の“力が入る瞬間”に意識を向けすぎないだけで感じ方が変わるという話は、とても具体的でイメージしやすいです。手を開く、肩や腰をゆるめるといったシンプルな動きでも、自律神経が整って落ち着いてくるという説明も、実際の場面を想像しやすい。さらに、お産を「一度きりの勝負」ではなく、子育ての長い道のりの途中にある出来事として捉えると、完璧な方法にこだわる気持ちが少し和らぎます。 そして何より、この本は“お母さんだけが頑張る”という雰囲気をつくらないところがいいんです。赤ちゃんにもそれぞれ望みや力があって、一緒に進んでいくものなんだ、と自然に思わせてくれます。方法論を押しつけず、「安心して向き合える環境づくり」のほうに寄り添ってくれる一冊でした。 出産に対して「怖い気持ちもあるけれど、できる限り落ち着いて向き合いたい」と考えている人にとても合う本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
読書の順序
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