
ナラティヴ・時間・コミュニケーション
野村 直樹
遠見書房 / 2010-09
累計読者数3
平均ハイライト数 87.7件/人
推定読了時間 約2時間5分
star総合評価 71/100
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この本について
会話していて「なんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、「言っていないことばかり伝わってしまう」とか、そんな小さな違和感が積もることってありますよね。自分の伝え方が悪いのか、相手の問題なのか…と考え始めると、けっこう迷路に入ります。僕も仕事で人と話すたびに、同じところでつまずいてきました。 『ナラティヴ・時間・コミュニケーション』は、そういう“説明しづらいズレ”を、エトス・パトス・ロゴスのような古典的な視点から、インターアクションとフィードバックという現場そのものの視点まで、かなり丁寧にほどいてくれます。特に、言葉は単体で存在せず、声の大きさや間、書かれた場所の文脈までセットで意味が立ち上がるという説明は、日常の会話の見え方をガラッと変えてくれます。また、「わからないままでいる姿勢」が会話を続ける力になるという話は、相手を理解しようと急ぎすぎていた自分にとってかなり効きました。 この本は、説得や交渉のテクニック本ではなく、むしろ“会話ってそもそもどう成り立っているのか”を一度落ち着いて見直したい人に向いています。コミュニケーションを「正しさ」で押し切るのではなく、「関係の中でどう意味が生まれるか」という視点で考え直したい人には、とても相性がいいと思います。
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出版社による紹介
フィールドワークから生まれた発想と、刺激的な対話が織り成す、のむら先生の講義ノート! ナラティヴ(物語り/語り)とコミュニケーションに、時間を組み入れた、新しい世界観を呈示する。 「ぼくは単なる比喩ではなくリアルな意味で『生きた時間』のありかをさがしたいと思った。あるのだけれども、それを把握する言葉がなかった。ベイトソンの打ち建てたインターアクションに基づく世界観が一つ、ナラティヴの理論がもたらした言語観が一つ、マクタガートの系列時間の哲学がまた一つ。バフチンのポリフォニー理論が一つ。そして最後に正法眼蔵の時間論『有時』がさらにもう一つ、と。これらのアンサンブルが第2部で示したE系列(ナラティヴ)の時間理論への道すじであり、道具立てだった」──フィールドワークから生まれた発想と,刺激的な対話が織り成す,のむら先生の講義ノート! 森岡正芳氏,やまだようこ氏らも入り混じり,ナラティヴ(物語り/語り)とコミュニケーションに、時間を組み入れた、新しい世界観を呈示する。
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