
新実用聖書注解
宇田 進、富井 悠夫、宮村 武夫
いのちのことば社 / 200802
累計読者数4
平均ハイライト数 36.8件/人
star総合評価 67/100
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この本について
信仰や宗教について考えるとき、「どこまでが人間の理解で、どこからが神なのか」が分からなくなってしまうことがありませんか。自分の感じ方や経験だけを頼りにしていると、超越とか啓示といった言葉が急に遠くなって、結局は自分の中だけで堂々巡りしてしまう。僕自身、そこにずっとモヤモヤがありました。 『新実用聖書注解』を読んでいて救われたのは、聖書が語る啓示や霊感と、人間が「発見した」「想起した」と思いたくなる内側中心の理解とをきちんと切り分けてくれるところです。神の語りかけが歴史という外側を通して起きてくる、という視点に触れると、信仰を自分の感覚だけで判断しなくていいという安心が生まれます。また、近代以降の「人間中心の視点」にどこか振り回されていた理由も、トレルチやバーガーの議論を踏まえながら丁寧に説明されていて、立ち位置を一度リセットする助けになりました。 とはいえ、この本は信仰を決めつけるような語り方はしません。むしろ、教会が歴史の中でどのように聖書と向き合ってきたかを冷静にたどりながら、「自分はどこに立って考えたいのか」をゆっくり探せる土台を渡してくれます。特に、神の特別啓示を「外から来るもの」として理解する流れは、内省だけでは行き詰まっていた人にとって大きなヒントになるはずです。 自分の中の信仰理解をもう一度ゼロから組み立てたい人に刺さる一冊です。
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