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働く女子の運命 (文春新書)

働く女子の運命 (文春新書)

濱口桂一郎

文藝春秋 / 2015-12-20

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約2時間30分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

仕事で感じる違和感って、はっきり言葉にできないまま積もっていくことがあります。たとえば「女性活躍って言うけど、現場の温度は全然違うよな」とか、「制度は増えているのに、自分の働き方はどこが変わるんだろう」というモヤモヤ。私もずっと似たような気持ちを抱えてきました。 この本を読んで驚いたのは、あの女性活躍推進法がどういう背景で生まれたのかが、とても地に足のついた形で説明されているところです。表向きのスローガンではなく、制度がどんな前提で作られ、なぜ現場に届きにくいのかが淡々と整理されていきます。また、日本は欧米より性別による職務分離が少ないという指摘も、意外と知られていない事実で、「自分が抱えている問題の輪郭は、もっと構造的なのかもしれない」と視点が変わりました。 読みながら、自分の働きづらさを個人の努力不足として処理しなくていいんだと少し肩の力が抜けました。制度や組織の成り立ちを理解すると、場当たり的に頑張るより、どこで踏ん張り、どこで距離を置くかの判断がしやすくなります。この本は、そういう“足場”をつくってくれる一冊だと思います。 職場のモヤモヤを、できればもう少し言語化したい人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

女性の「活用」が叫ばれて久しいのに、日本の女性はなぜ「活躍」できないのか? 社会進出における男女格差を示す「ジェンダーギャップ指数2015」では、 日本は145カ国中101位という低い数字。その理由は雇用システムの違いにある。 ジョブ(職務)=スキル(技能)に対して賃金を払う〈ジョブ型社会〉の欧米諸国と違い、 日本社会では「社員」という名のメンバーを「入社」させ、定年退職までの長期間、 どんな異動にも耐え、遠方への転勤も喜んで受ける「能力」と、企業へ忠誠を尽くす 「態度」の積み重ねが査定基準になりがちだ。 このような〈メンバーシップ型社会〉のもとでは、仕事がいくら出来ようとも、 育児や出産の「リスク」を抱える女性は重要な業務から遠ざけられてきた。 なぜそんな雇用になったのか——その答えは日本型雇用の歴史にある。 本書では、豊富な史料をもとに、当時の企業側、働く女子たち双方の肉声を多数紹介。 歴史の中にこそ女子の働きづらさの本質があった! 老若男女必読の一冊。 本書の構成 序章 日本の女性はなぜ「活躍」できないのか? 第1章 女子という身分 第2章 女房子供を養う賃金 第3章 日本型男女平等のねじれ 第4章 均等世代から育休世代へ 終章 日本型雇用と女子の運命
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