
人間・始皇帝 (岩波新書)
鶴間 和幸
岩波書店 / 2015-09
累計読者数4
平均ハイライト数 36.8件/人
推定読了時間 約5時間7分
star総合評価 66/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも生活でも、「表向きの理由と、本当の理由がズレている気がする」と感じる場面ってありますよね。人の判断ってまっすぐ説明できるようで、実際はもっと複雑で、権力や不安や環境が入り混じっている。本を読んでいても、歴史上の人物がなぜその行動を取ったのか腹落ちしないことが多いのですが、この本はそのモヤモヤをかなり丁寧にほぐしてくれました。 抜粋を見てもわかるように、著者は始皇帝を「巨大な英雄」でも「残虐な暴君」でもなく、環境と人間関係に揺れ動く一人の人間として追いかけます。たとえば、東方の商人文化に触れながら育ったことが外交姿勢にどう影響したのかとか、質子としての在外経験が意思決定の幅をどう広げたのか。あるいは、五徳思想や河の改名まで含めて「世界をどう見ていたのか」が具体的に立ち上がってくる。読んでいるうちに、歴史のなかの判断が一つひとつ「理由のある選択」として見えてきて、自分の仕事での迷いも少し整理されました。 僕みたいに、表に出てくる事実よりも「そこに至るまでの背景」が気になってしまう人には、とくに刺さると思います。歴史を学ぶというより、人がどうしてそんな行動を選ぶのかを、もう少し現実的な目線で知りたいときに向いている一冊です。
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出版社による紹介
苛烈な暴君か、有能な君主か。中国最初の皇帝の生涯は謎に満ちている。出生の秘密、暗殺未遂の経緯、統一の実像、そして遺言の真相―。七〇年代以降、地下から発見された驚くべき新史料群に拠ると、『史記』の描く従来の像とは違った姿が見えてくる。可能な限り同時代の視点から始皇帝の足跡をたどる、画期的な一書。
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