
別冊NHK100分de名著 集中講義 三国志 正史の英雄たち
渡邉義浩
NHK出版 / 2019-06-25
累計読者数6
平均ハイライト数 28.8件/人
推定読了時間 約2時間36分
star総合評価 73/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、あとで「なんであの時あんな判断したんだろう…」と振り返ってしまうことがあります。情報は集めたつもりなのに動けない、もしくは勇み足になる。その差って何なのか、自分でもよく分からないまま積み重なっていく感じ、けっこうあると思います。 この本を読んで面白かったのは、英雄たちの“カッコいい物語”ではなく、判断の裏側にある迷いまで丁寧に描かれているところでした。たとえば、優柔不断で機会を逃した袁紹と、迷いながらも皇帝擁立に踏み切った曹操の対比は、そのまま自分の意思決定の癖を見る鏡みたいです。また、諸葛亮が自らの失敗に責任を引き受けたり、官僚や軍の構造まで整えようとする姿は、リーダーシップを“勢い”ではなく“仕組み”で考える視点をくれました。さらに、関羽が後世に神格化された背景を追うくだりは、「物語に飲まれず、事実の力で判断する」感覚を取り戻してくれます。 歴史を読むというより、迷いがちな自分の思考や組織での立ち位置を立て直すヒントを拾う読書に近い一冊でした。特に、決断が遅れがちな人や、責任の持ち方に悩んでいる人には静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
国家の正統性を示す歴史書である「正史」のひとつ、『三国志』。中国を約400年間支配しつづけた帝国・漢が滅び、群雄割拠の乱世が訪れたとき、英雄たちはどのように生きたのか?「漢」の伝統に寄り添った蜀の劉備と、革新の発想を持った魏の曹操、呉の孫権らのせめぎ合いを、史実に即して描き出す。
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