
人工知能は私たちを滅ぼすのか
児玉 哲彦
ダイヤモンド社 / 2016-03-21
この本について
AIまわりのニュースを見ていると、「便利なのはわかるけど、結局どこまで人間のことを理解しているのか?」みたいなモヤモヤが残ることが多いです。仕事でも生活でもAIに触れる機会が増えているのに、仕組みをちゃんと言語化しようとすると途端に曖昧になる。僕自身もそこがずっと引っかかっていました。 この本は、AIを持ち上げすぎず、かといって過小評価もしない立ち位置で、今の技術がどこまで「意味を自分で学べるようになったのか」を丁寧に説明してくれます。保存されていた抜粋にもありますが、“研究って、やってる本人が全部わかってるものじゃない”という視点がすっと入ってきて、AIに対して抱えがちな不安の角度が少し変わるんですよね。僕が一番助かったのは、ディープラーニングが環境の積み重ねで成立している、というリアルな話がちゃんと書かれているところでした。「急に神のような存在が現れた」という設定ではなく、地続きの技術として理解できる。 未来像の部分も、脅しではなく生活の延長として描かれているのが救いでした。音声での操作が当たり前になる世界や、機械側の判断が人間の枠を超えていく感覚を、変にドラマチックにしないで説明してくれます。読んでいて、怖さよりも「じゃあ自分はどう使いこなす側に回るか」を考えられるようになる本です。 AIに対して漠然とした不安と好奇心が同居している人に、静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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