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愛するということ (幻冬舎文庫)

愛するということ (幻冬舎文庫)

小池真理子

累計読者数6
平均ハイライト数 3.7件/人
star総合評価 49/100
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check_circle推定完走率 68%

この本について

恋愛が思ったように動いてくれない時って、理由のわからない焦りみたいなものが湧いてきますよね。相手の気持ちが変わるのも、自分の気持ちが揺れるのも、頭では普通だとわかっているのに受け入れきれない。いっそ割り切れたら楽なのに、割り切れないまま日常だけ進んでいく感じ、僕も何度も味わいました。 『愛するということ』は、そのモヤモヤに直接答えをくれる本ではありません。ただ、気持ちが変わる瞬間や、喪失が形を変えていく過程を、嘘をつかずにそのまま描いてくれる。例えば「愛がひとつの季節を終えた」と気づく場面は、あの曖昧な境目を初めて言葉で触られたような感覚がありますし、「悲しみは埋めるもの」という言葉は、無理に前向きになる必要はないんだと思わせてくれます。愛されたい気持ちの汚さも否定せず、そのまま置いておいていいと言われているようでした。 誰かを忘れたいとか、新しい関係に進みたいとか、そういう“動きたい気持ち”があるのに足が重い人に刺さると思います。きれいごとではなく、実際の心の重さをどう扱うかを静かに示してくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

《世界的ベストセラーの改訳・新装版》 愛は技術であり、学ぶことができる――私たち現代人は、愛に餓えつつも、現実にはエネルギーの大半を、成功、名誉、金、権力といった目標のために費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。 * ●加藤シゲアキ(作家・歌手・俳優) 本書には愛することの糸口がある。 その糸をたぐれるかどうかは読者自身の行動によるが、やがて得られるものはきっと愛することだけじゃない。その体験がいかにかけがえのないものか、読者は感じるべきである。 ●幅允孝(BACH代表・ブックディレクター) 本書は自発的な愛の技術を問うだけでなく、人間存在そのものの自発性を語るゆえ、未来の1冊だと思えるのです。シンギュラリティを迎える人類が、システムやテクノロジーの餌となり、搾取され続けるディストピアに抗うための本ともいえます。 ●上野千鶴子(社会学者) 原題は The Art of Loving、訳せば「愛する技術」。だから学べる。学ばなければならないのは愛されることより、愛することだ。なぜなら愛するとは受動的ではなく能動的な行為、「人生を賭けた決断の行為」だからだ。 ●ジェーン・スー(コラムニスト・ラジオパーソナリティ) 悩んでいた頃に七転八倒して辿りついた、自分なりの暫定的な結論みたいなものがあったのだけど、この本を読んだらそれがフロムの言葉に重なる部分があり、同じことを考えていた人がいて嬉しかった。やっぱり愛は練習するしかないんだ。 ●谷川俊太郎 『愛するということ』を、若いころは観念的にしか読んでいなかった。再読してフロムの言葉が大変具体的に胸に響いてくるのに驚いた。読む者の人生経験が深まるにつれて、この本は真価を発揮すると思う。 ●玉城ティナ(女優) 昨今、愛について真面目に語られることは少ない。ただ私はつねに愛を求め、信じ、まさに神のように崇めてきた。なのに本書を読む度に愕然とするのだ。愛について何も知らないということに。 ●ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト) 本書の英題は『The Art of Loving』。ARTは芸術のほか、技術、能力などを意味する。この本は「落ちる」感情ではなく、「踏み込む」意志から始まる愛のARTを語っている。その追求こそ、これからの人間と社会の進むべき道だろう。 ●ミッツ・マングローブ(歌手・タレント) 私のように主体性や自己肯定力の低い者にとって、愛とは、とめどない勘違いと妥協と失望の連続であり、それらを乗り越える気力や相手への情があるかないかを自分に問いただす作業だった。愛というこの世でもっとも面倒くさいアクトを習練し、こなし続けることで、これまで見えなかった自分を知れるかもしれない。
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