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移動祝祭日(新潮文庫)

移動祝祭日(新潮文庫)

ヘミングウェイ and 高見 浩

土曜社 / 2016-10-28

累計読者数4
平均ハイライト数 4.5件/人
推定読了時間 約2時間58分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

最近、仕事でも創作でも、手を動かす前に気持ちが重くなることが多くて、「続けるってどうやるんだろう」と立ち止まることがあります。頑張る気持ちはあるのに、日々の雑音に削られていく感じ。そんなときに読み返したのが『移動祝祭日』でした。派手な成功譚ではなく、若い頃のヘミングウェイが、迷いながら、それでも机に向かう姿が静かに積み重ねられています。 とくに刺さるのは、次の日の自分のために「ストーリーの続きが浮かんだところで筆を置く」という、淡々とした工夫です。意識の高い話ではなく、生活のなかで書くための現実的な習慣として描かれていて、自分の仕事にもそのまま転用できる感覚があります。また「自分のよく知っている事柄一つにつき一つの短編を書く」と決めた場面も、迷ったら複雑なことより、“いま書けるもの”に戻ればいいという、地に足のついた視点を思い出させてくれます。 そして、街角で出会った人や友人を描く文章のあたたかさに触れていると、ものを書く行為そのものが、自分の生活の手触りを確かめる時間なのだと気づかされます。創作に限らず、仕事のメモや日記でも、同じ感覚が少しだけ戻ってくるんですよね。 日々のリズムが崩れやすい人、手を動かすきっかけを見失いがちな人に、静かに沁みる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

――もしきみが幸運にも青年時代にパリに住んだとすれば、きみが残りの人生をどこで過そうともパリはきみについてまわる。なぜならパリは移動祝祭日だからだ。1920年代パリの修業時代を描くヘミングウェイ61歳の絶筆を、詩人・福田陸太郎の定訳でおくる。
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