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天才たちの日課

天才たちの日課

メイソン・カリー, 金原瑞人, and 石田文子

フィルムアート社 / 2019-09-30

累計読者数86
平均ハイライト数 7.2件/人
推定読了時間 約6時間41分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%

この本について

最近、気分に左右されやすかったり、「やるべきことにうまく入れない日」が続くと、自分だけが不器用なんじゃないかって変に落ち込むことがあります。勢いのある人は、毎日バシッと集中してるように見えるけれど、じゃあ自分はどう整えていけばいいのか…その答えがぼやけたまま進んでしまう感じです。 『天才たちの日課』を読んで感じたのは、あの偉人たちも結局は“生活の中でできる工夫を積み上げるしかなかったんだな”ということでした。例えば、ヘミングウェイが語数を記録して自分をごまかさないようにした話や、朝型・夜型に合わせて書く時間を割り切って決めている作家たちの姿は、特別ではなく、むしろ地に足がついています。気分に任せず一定の時間に向かうことが、精神の揺れを減らしてくれるというジェイムズの考え方も、実際の生活レベルで腑に落ちました。 もうひとつ救われたのは、誰も“完璧な”習慣なんて持っていなかったことです。誘惑に弱かったり、人づきあいとの両立に悩んだり、徹夜して翌日つぶれたり。そういう揺れ幅ごと抱えて、それでも続けられる形を自分で組み直していた。日課って、才能の証ではなく、迷いながら編み直された仕組みなんだと感じます。 「自分に合うリズムをまだ見つけきれていない人」にとって、この本は“正解”よりも“許される幅”を教えてくれる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

草間彌生、ピナ・バウシュ、フリーダ・カーロ、ヴァージニア・ウルフ、マルグリット・デュラス、スーザン・ソンタグ、ミランダ・ジュライ──女性の作家、画家、デザイナー、詩人、アーティストたちは、いかにして日々「制作」に立ち向かい、「生活」と「仕事」 の折り合いをつけていたのか。 働く女性にとって、これはもはや実用書だ。 ――伊藤亜紗(美学者・東京工業大准教授) 143人の日課が束になって力をくれる。 ――斎藤真理子(翻訳家) ロングセラー『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』の第2弾! 前作で取り上げた161人のうち、女性は27人しかいなかったことに大きく反省した著者が、創作に打ち込むクリエイティブな女性たち143人の、惚れ惚れするほど鮮やかでとても真似できない、ユニークで並外れた苦闘と試行錯誤の連続を丁寧に拾い集め、できる限り正確にまとめあげました。 それぞれの人物を特徴づける日々の日課や「仕事のお供」の嗜好品などはもちろん、創作に適した精神状態の保ち方や自信がなくなったときの対処の仕方など、彼女たちが切実な状況を乗り越えてきた姿は、現代の窮屈で不自由な枠からはみ出そうと格闘するすべての才能あふれる人々にとってとても他人事とは思えない、自由と勇気を得る福音の書となるはずです。 さらに今回、女性にフォーカスを当てたことで明らかになったのは、わたしたちがいわゆる「天才」に期待する奇行や儀式めいた日々のルーティンよりも、もっともっと切実な女性特有の葛藤や波乱があったということです。 女性たちは常に、おもに家庭生活において自分だけの場所や時間を確保できないという困難や、女性であるがゆえに受ける偏見や差別を乗り越えるという苦闘に直面させられています。収録されている143人すべての女性たちの日課を見てみると、その先には、女性が創作を仕事にするためにどれだけ格闘し、仕事を続けることがどれだけ困難だったのかを、如実に感じることでしょう。本書は、過去、現在そして未来の、ものをつくり、はたらき、生活していくすべての女性たちの姿を静かに照らし、現在進行形の問題としてわたしたちの胸に迫る、本物の実用書なのです。
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