
恥(シェイム)…生きづらさの根っこにあるもの アスクセレクション
岩壁茂
PHP研究所 / 2017-03-10
この本について
人との会話や仕事の場面で、相手のちょっとした反応に過剰に落ち込んだり、「自分が悪かったのかも」と胸の奥がざわつくこと、けっこうありますよね。僕もずっと、その正体がよく分からないまま引きずってきました。そんなモヤモヤの背景にあるのが、この本で繰り返し語られる「恥」という感情でした。 読んでいて特に刺さったのは、恥が「何かを間違えた」という行動レベルではなく、「自分という存在そのもの」に及ぶことがあるという指摘です。自分の希望を通したいとき、人は知らずに相手へ恥を与えることがあるという話も、思い当たる場面が多すぎて少し苦くなりました。そして、恥は感じるだけでつらいのに、その痛みを避けようとして隠すほど、内側で暴れ出すという構造も腑に落ちました。 この本の良さは、恥をなくすのではなく「恥が生まれたとき、自分にどう寄り添うか」という現実的な視点をくれるところです。怒りや不安と同じく、身体が先に反応していること。外から植えつけられた恥は外に出してもいいこと。そして、回復は他者との関係の中でこそ起きること。どれも、自分の普段の反応を少しだけやわらかく見つめ直すきっかけになりました。 自分を責めるクセが抜けない人、誰かの一言に必要以上に傷つく人、あるいは「感情がよく分からない」と感じている人には、とても静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
天才たちの日課
メイソン・カリー, 金原瑞人, and 石田文子
くまモンから学ぶニッポンの立ち位置 未来授業~明日の日本人たちへ~
小山 薫堂
Accessing the Healing Power of the Vagus Nerve: Self-Help Exercises for Anxiety, Depression, Trauma, and Autism (English Edition)
Stanley Rosenberg、Stephen W. Porges、Benjamin Shield
スキャナーに生きがいはない 人類補完機構全短篇 (ハヤカワ文庫SF)
コードウェイナー スミス、伊藤 典夫、浅倉 久志
パッション・パラドックス
ブラッド・スタルバーグ, スティーブ・マグネス, and 池村千秋
この本の後に読まれた本
泣くなら、ひとり 壇蜜日記3 (文春文庫)
壇蜜
自然に身につく!1万語英語多読(注釈付き)
HELEN BANNERMAN, FLORENCE WHITE WILLIAMS, VALERY CARRICK, NEVILL FORBES, and AHIWIN他
対話型組織開発――その理論的系譜と実践
ジャルヴァース・R・ブッシュ, ロバート・J・マーシャク, エドガー・H・シャイン, and 中村和彦
自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス
メンタリストDaiGo
ティク・ナット・ハンの幸せの瞑想 マインドフルネスを生きるプラムヴィレッジの実践
ティク・ナット・ハン, 島田啓介, and 馬籠久美子
この本に似ている本
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いくつになっても恥をかける人になる【DL特典 恥克服ワークシート】
中川諒

裸はいつから恥ずかしくなったか ──「裸体」の日本近代史 (ちくま文庫)
中野明

あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。 他人に支配されず、自由に生きる技術 (大和出版)
安冨 歩

たった一つの気づきで人生を最高に楽しみつくす覚醒BOOK: 潜在意識と超仲良しになって望む人生を生きる方法 (スピリチュアルの極意)
清水 慈永

これからの男の子たちへ: 「男らしさ」から自由になるためのレッスン
太田 啓子
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
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