
もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)
村上春樹
新潮社 / 2002-11-01
累計読者数27
平均ハイライト数 4.3件/人
推定読了時間 約1時間55分
star総合評価 57/100
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この本について
最近、うまく言葉にできない気持ちを抱えたまま、人と話すたびに微妙なズレを感じることが多くて。説明しているのに伝わらないし、そもそも自分でも何を伝えたいのか曖昧になってくる。そんなときにこの本を読むと、言葉の外側にある「手触りみたいなもの」を思い出させてくれるんですよね。 村上春樹さんがアイラ島でウィスキーを飲み歩く話なんですが、蘊蓄よりも「人がどう生きて、どう味わっているか」が静かに描かれていて、読んでいると自分の感覚が少し整っていく。シングル・モルトの個性や、産地で飲むと味が変わるという話も、ただの酒知識というより、ものごとには背景や人の営みが染み込んでいるんだよ、という示唆として効いてきます。生牡蠣にウィスキーを垂らして食べる描写なんて、理屈抜きで「こういう瞬間が人生を支えてくれるんだよな」と思わせてくれるんですよね。 言葉では届ききらないものを抱えている人、自分の感覚を取り戻したい人にはたぶん刺さる一冊です。飲んだことのないウィスキーの香りまで立ち上がってくるような、静かな旅ができます。
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出版社による紹介
シングル・モルトを味わうべく訪れたアイラ島。そこで授けられた「アイラ的哲学」とは? 『ユリシーズ』のごとく、奥が深いアイルランドのパブで、老人はどのようにしてタラモア・デューを飲んでいたのか? 蒸溜所をたずね、パブをはしごする。飲む、また飲む。二大聖地で出会った忘れがたきウィスキー、そして、たしかな誇りと喜びをもって生きる人々――。芳醇かつ静謐なエッセイ。
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