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太陽の棘 (文春文庫)

太陽の棘 (文春文庫)

原田マハ

文藝春秋 / 2016-11-10

累計読者数5
平均ハイライト数 2.6件/人
推定読了時間 約3時間13分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 58%

この本について

最近、何かをつくろうとすると、すぐに「自分の色って何だろう」と手が止まってしまうことがあります。仕事でも趣味でも、誰かの真似をしているだけじゃないか、と急に不安になるあの感じです。形にしたい気持ちはあるのに、足元ばかり気になって前に進めない。僕もよくそこでつまずきます。 『太陽の棘』の抜粋を読んでいると、そんな迷いに触れた指先をそっと軽くしてくれるような感覚がありました。たとえば「最初は誰かの真似をしたっていい」という一文は、やみくもに鼓舞するのではなく、ちゃんと現実を理解したうえで背中を押してくれる。さらに「なんにもなくなったんなら、また創ればいい」という言葉は、成果や肩書きに縛られて固まっていた思考を少しゆるめてくれるし、「誰にも似ていない、っていうのが大事」という視点は、焦らず育てていけばいいんだと時間の感覚まで整えてくれます。 戦後の沖縄で、芸術家たちがぎりぎりの環境でも目を輝かせながら何かを生み出そうとする姿が描かれていて、そのたくましさに触れると、自分の小さな不安も少しだけ扱いやすくなる。本気で迷っている人ほど、やさしく効く物語だと思います。 自分のペースで創作や仕事を続けたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

この著者にしか描けない、沖縄と美術の物語! 終戦後の沖縄。米軍の若き軍医・エドワードはある日、沖縄の画家たちが暮らす集落——ニシムイ美術村に行きつく。 警戒心を抱く画家たちだったが、自らもアートを愛するエドは、言葉、文化、何よりも立場の壁を越え、彼らと交流を深める。 だがそんな美しい日々に影が忍び寄る——。 実話をもとにした感動作! 「原田マハ氏は、小説家の優れた才能と人間的な温かさにより、どんなに善意の人間であっても、理解できない事柄があることを明らかにした。私は日本人が書いた沖縄をテーマとする小説で『太陽の棘』がいちばん好きだ。」 ——佐藤優(解説より)
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