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旅のラゴス(新潮文庫)

旅のラゴス(新潮文庫)

筒井康隆

新潮社 / 1994-03-25

累計読者数9
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約2時間41分
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 20%

この本について

仕事でも人生でも、どこまで“段階を踏むべきか”で悩むことがけっこうあります。焦って先へ進みたいけど、飛び越えた瞬間に何か大事なものが崩れそうな気もする。とはいえ、今いる場所に留まり続けるのもしんどい。そんな行き場のない気持ちにいるとき、『旅のラゴス』の抜粋に反応した読者の気持ちはすごくよく分かります。 この物語の刺さるところは、主人公ラゴスが特別な英雄ではなく、常に「状況を観察しながら、今できる選択をする」普通の旅人であることです。物騒な町で仲間に助けられたり、秩序や社会の変化を前に戸惑ったり、旅の目的さえ揺らいだりする。その細かな“揺れ”が、まるで自分の生活の縮図みたいに感じられる瞬間があるんですよね。読者が抜き出した「段階を踏まぬ飛躍」「旅の目的はなんであってもよかった」あたりは、まさに人生のペース配分に悩む人ほど響く部分だと思います。 この本は、劇的に背中を押すタイプではありません。むしろ、混乱しながらも自分の足で歩くしかないよな…と、静かに腑に落ちるような読後感があります。迷いながら前に進むことを悪いことだと思いすぎている人にこそ、いちばんゆっくり効く本です。 自分のペースを取り戻したい人に向いています。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。
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