
俗物図鑑(新潮文庫)
筒井康隆
新潮社 / 1976-03-30
累計読者数4
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約7時間16分
star総合評価 51/100
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この本について
最近、人間関係や仕事で「自分でも知らないうちに流されている気がする」と感じることが増えました。場の空気に合わせたり、世の中の雰囲気に寄ったほうが楽だと分かっているのに、後でふと「これって本当に自分の判断だったのか…」と立ち止まるあの感じです。そんなときに思い出したのが、筒井康隆の『俗物図鑑』でした。 この本は、俗物を笑い飛ばす話ではなく、むしろ「自分のどこに俗っぽさが潜んでいるのか」をそっと突きつけてくる一冊です。パーティの善し悪しが“人間の質と数で決まる”という視点は、環境より“誰と関わるか”の影響の大きさをあらためて考えさせられますし、マスコミが個人の集合ではなく“自走する怪物”として描かれるくだりは、集団の論理に巻き込まれる怖さを、妙にリアルに思い出させます。そして「昔の俗物性は分かるのに、今の自分の俗物性は分からない」という独白は、耳が痛いほど正直です。 特別に人生が変わるような教訓があるわけではありませんが、ふとした瞬間に「今、自分はどういう流れの中にいるんだろう」と振り返る余白をくれます。世間に疲れつつも、まだ自分の足で立ちたい人に刺さると思います。
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出版社による紹介
評論家だけの風変りな“梁山泊”プロダクション出現――盗聴、横領、出歯亀、放火などタブーとされる芸ばかりに秀でている彼ら俗物センセイは、一躍、マスコミの寵児にのし上がる。しかし、彼らの奔放な活躍ぶりは、次第に世間の良識という怪物の反撃に合い、両者の壮烈な戦いが開始された……。人間の隠された悪への欲望と破壊衝動を、豊かなパロディ精神と言葉の遊びで描き出す長編小説。 ※当電子版には文庫版掲載のカットは収録しておりません。ご了承ください。
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