
敵(新潮文庫)
筒井 康隆
ハーパーコリンズ・ジャパン / 2016-05-10
累計読者数5
平均ハイライト数 18件/人
推定読了時間 約6時間20分
star総合評価 66/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 69%
この本について
歳を重ねると、自分のペースや習慣がどんどん固まっていく一方で、ふとした拍子に「このまま意識が曖昧になっていくんじゃないか」と不安になることがあります。やるべきことを自分で決めて守れない時の嫌な感覚や、規則正しい生活の中に突然入る“ひび”みたいな瞬間。誰にも言いにくいけれど、静かに堪えるあのモヤモヤに心当たりのある人は多いはずです。 筒井康隆の『敵』は、そうした揺らぎを大げさに盛らずに、ただ淡々と日記のように描き出していきます。日常の細部を追っていくほど、むしろ劇的さが浮かび上がるという不思議さがあって、自分の生活の輪郭までくっきりしてくる。夢と現実の境い目がぼやけていく場面や、預貯金の残りから死期を計算するような場面も、怖さよりむしろ「こういう思考って誰でもどこかにあるよな」と思わせるリアルさがあります。そして、自分の中の毒を他者の声として扱う感覚や、小さな世界を丹念に整えていく潔さに触れると、老いをどう受け止めるかの視点が少しだけ変わります。 派手なカタルシスはないけれど、自分の生活を自分で扱い切りたいと思っている人にはしっかり刺さる本です。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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出版社による紹介
「ゴシップガール」著者、絶賛!! 全世界同時発売!! NYタイムズベストセラー作家新作! 恋と裏切り、欲望と嫉妬が渦巻く、青春ガールズ・ミステリー。 夢をつかむためなら、どこまで許される? あらゆる成功をつかめる街、LA。 その街で今をときめく“アイコン”、マディソンがある夜失踪した。 容疑者はリッチなクラブに出入りする10代の3人—— 夢を叶えるためにきわどいゴシップサイトで金を稼ぐライラ、 自分を捨てた父親を見返したい、アーティスト志望のトミー、 厳格な家庭で育てられた女優志望のお嬢様、アスター。 マディソンはこの中の誰かに殺されたのか?
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