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クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社文庫)

クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社文庫)

西尾維新

講談社 / 2002-08

累計読者数3
平均ハイライト数 2.3件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 27/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 18%

この本について

最近、判断に迷ったときに「どっちが正しいんだろう」と考えすぎて、逆に身動きが取れなくなることが多くて。理屈では割り切れない状況に放り込まれたとき、自分の中の基準がふっと揺らぐ瞬間があるんですよね。そんなときに読み返したのが『クビツリハイスクール』でした。ミステリなのに、人間のめんどくささや痛みの感触のほうがじんわり残るタイプの物語です。 登場人物たちが抱えている「拘禁」や「煩わしさ」みたいな感覚は、事件とは別に、日常でも覚えがあるものばかりです。勝てると思った勝負で負けたときのあのイヤさとか、密室かどうかみたいに二択に見えるのに、実際はどちらにも転がり得る曖昧さとか。そういう、言葉にしにくい引っかかりをそのままの形で拾い上げてくれるのが、この作品の妙だと思っています。キャラクター同士のやり取りも一見ふざけているようで、意外と本音がにじむから油断できません。 物語としては「紫木一姫を救い出す」という分かりやすいミッションが軸にあるのに、そこへ向かうための手段がむちゃくちゃだったり、常識から少しズレていたりする。そのズレが、自分の思考も固定化していたなと気づかせてくれるんですよね。正攻法じゃなくても、選択肢はもっとあっていい。そんな感覚が残りました。 理屈よりも感情の揺れのほうが先に来るタイプの物語なので、きれいに答えを出したい人より、「割り切れなさと付き合っている最中の人」に刺さると思います。私もその一人でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「紫木一姫って生徒を学園から救い出すのが、今回のあたしのお仕事」「救い出すって...まるで学園がその娘を拘禁してるみたいな言い方ですね」人類最強の請負人、哀川潤から舞い込んだ奇妙な依頼に従って私立澄百合学園、またの名を“首吊高校”に潜入した「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”は恐るべき殺戮の嵐に巻き込まれる―。新青春エンタの真打ち、「戯言シリーズ」。
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