
好きなことが天職になる心理学
中越 裕史
PHP研究所 / 2016-04-13
この本について
「好きなことを仕事にしたい気持ちはあるのに、いざ向き合おうとすると何を選べばいいのかわからない。そもそも“好き”を感じる感度が落ちている気がする」。そんなふうに、気持ちの整理よりも毎日のタスクを優先してしまって、後回しになっている人は多いと思います。僕自身も、しんどい時期ほど衝動買いばかりして、本音と向き合う余裕なんてありませんでした。 この本が教えてくれるのは、「無理に前向きになれなくていい」「一度立ち止まってもいい」という前提の上で、自分の興味を回復させていく小さなステップです。例えば、たった1%でも知識が積み重なると、難しかった本が面白くなる瞬間が来ること。あるいは、“いい子”として育ってきた人に染みついた「周りの声を優先してしまう癖」が、今の選択を縛っている可能性があること。こういう、気づいていなかった心のパターンをそっと照らしてくれます。 さらに、変化が怖い気持ちにも寄り添ってくれる一冊です。歳を重ねるほど守るものが増えて、一歩が重くなるのは当たり前。でも、それが「快適領域の罠」であるかもしれない、と視点を変えてくれるだけで、次に試せる行動が少し見えてきます。最初はただ楽しむことからでいいし、遊び半分でもいい。批判される選択でも、本音がそちらに向くなら一度やってみてもいい。そんなふうに、自分の心の声を取り戻すプロセスが丁寧に描かれています。 「興味や好きがどこかで押し潰された気がしている人」「がんばってきたのに、今の働き方に違和感がある人」には、特に静かに刺さると思います。僕も、不安や劣等感を抱えながら読んだけれど、少しだけ呼吸がしやすくなりました。自分のペースでいいんだ、とゆるく背中を押してくれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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