
世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論
永崎裕麻
累計読者数10
平均ハイライト数 19.9件/人
star総合評価 62/100
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この本について
最近、がんばっても満たされない感じが続くことがあります。仕事でミスしたら自己責任と言われ、誰かに甘えるのも下手なまま。気づけば、人とのつながりより「迷惑をかけないこと」のほうを優先してしまう。そういう空気の中で生きていると、幸せってなんなのかよく分からなくなる時があります。 この本が面白いのは、「幸せは所有じゃなく共有から生まれる」という、フィジーの人たちの感覚を具体的な暮らしの中から見せてくれるところです。Tシャツを勝手に着られても怒らないとか、ミスを反省せずに笑い飛ばすとか、やっていることはゆるいのに、そこにはちゃんと人との結びつきがある。読んでいると、こっちの常識のほうがむしろ不自然なのかもしれないと思えてきます。 もうひとつ刺さるのは、「今」を生きる姿勢です。楽しみを先送りにしないし、将来の不安より今日の安心を大事にする。その背景には、なんとかなるし、だれかが助けてくれるという前提があって、そこが日本の孤独感とはまったく違うところなんですよね。自分もそんなふうに肩の力を抜いていいのかも、と読みながら少しだけ呼吸が楽になります。 日々の常識に違和感がある人、つながりの作り方を忘れてしまった気がする人には、ゆるいけれど確かな視点の変化をくれる本だと思います。
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