
ブロックチェーンの衝撃
ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会、馬渕 邦美
日経BP / 2016-06-08
この本について
ブロックチェーンって、話題にはなるけど結局どこが“自分の生活や仕事に関係あるのか”がつかみにくいまま時間だけ過ぎていく感じ、ありませんか。技術そのものよりも、金融や行政、医療みたいな領域の専門用語が急に出てきて、理解のハードルが一段上がるあのモヤモヤ。僕も最初はそこにずっと引っかかっていました。 この本が助かったのは、技術書というより「現場で何が起きていたのか」を淡々と追っているところです。たとえば、ウクライナで議決投票システムの実証が進んでいたり、銀行の清算業務や国際送金のどこにコストの壁があるのかが具体的に語られていたり、ヘルスケアで患者自身がデータをコントロールする未来がどんな構造で成り立つのかがイメージできたり。抽象的な“革命”ではなく、実際にどこが置き換わり、どこはまだ難しいのかが手触りをもって伝わってきます。 読んでいて一番の気づきは、ブロックチェーンが「なんでも高速・万能」ではないという当たり前の話が、実例ベースで腑に落ちることでした。高頻度トランザクションには向かないのに、行政や医療のように“時間が多少ズレても構わない領域”では強みが生きてくる。その丁寧な線引きのおかげで、自分の仕事にどう落とし込めるかを現実的に考えられるようになりました。 新しい技術に距離を感じてきた人、でも完全に置いていかれるのも嫌だなと思っている人には、ちょうどいい視界の開き方をしてくれる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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