
新版 ひとり社長の経理の基本
井ノ上 陽一
ダイヤモンド社 / 2014-04
この本について
経理って、ちゃんとやらなきゃと思うほど手が止まるんですよね。レシートが財布に溜まっていく感じとか、どの支払いを経費にしていいのか曖昧なまま過ぎていく日々とか、「まあ来月まとめてやるか…」と先送りしてしまうあの空気。ひとり社長だと誰にも相談できず、気づけば“なんとなく”の処理のまま一年が終わることもあると思います。 この本は、そういう“モヤモヤの正体”をひとつずつ丁寧に言語化してくれるところが助かります。例えば「レシートを集めるだけで経理の8割は終わる」という割り切り方は、作業が苦手な人ほど救われるはずですし、「個人カードで払ったものは全部社長借入金で処理すればいい」という発想は、現金残高が合わないストレスから解放してくれます。さらに、請求書発行をWebサービスに任せてしまう考え方や、証拠がない支払いはメモで残してもいいという現実的な線引きなど、“ひとりで回す前提”の知恵がかなり実用的です。 読みながら思ったのは、経理は数字の作業ではなく、“会社の舵を切るために毎月チェックする習慣”なんだという視点の変化でした。月に一度だけでも数字を振り返ると、自分のビジネスの体温がちゃんと見えてくるんですよね。そのための仕組みづくりを、無理なく続けられるレベルにまで落として説明してくれるのが、この本のありがたさだと思います。 ひとりで事業を回していて、「経理をちゃんとしたいけど、専門書は読む気力がない」という人には特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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