
小説 渋沢栄一(上) (幻冬舎文庫)
津本陽
幻冬舎 / 2007-02-09
累計読者数3
平均ハイライト数 11.7件/人
推定読了時間 約4時間53分
star総合評価 46/100
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この本について
最近、仕事でも生活でも「判断の軸がぶれる」と感じることが増えていませんか。知識は集めているつもりでも、いざ場面に立つと迷うし、時間の使い方ひとつとっても「これでいいのかな」と落ち着かない。僕も同じで、そんな時に読み返したのが『小説 渋沢栄一(上)』でした。 この本の面白いところは、偉人の美談ではなく、栄一が若い頃から周囲の人や環境に揉まれながら、自分の判断軸をつくっていく過程が丁寧に描かれているところです。たとえば、尾高藍香に読書の“暗記ではなく考える”姿勢を叩き込まれた場面や、フランスで資本主義の仕組みに触れ、価値観ごと揺さぶられる場面。どれも即効性のある教訓ではないけれど、「ああ、人ってこうやって少しずつ視野が広がるんだな」と、読んでいる自分の思考もストレッチされる感覚があります。 もうひとつ個人的に刺さったのは、栄一が場数を踏む中で、年齢や立場に関係なく交渉し、必要な場面でしっかり意見を出していく姿です。若造扱いされても引かず、かといって無闇に突っ張るわけでもない。そのバランス感覚が、いまの僕らの職場でもそのまま必要になる局面が多いなと思いました。 歴史小説というより、「自分の判断軸をつくりたい人のための成長物語」に近い一冊です。仕事で迷う日が多い人ほど、静かに効いてくると思います。
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出版社による紹介
武蔵国の豪農の長男に生まれ、幼少期から類い稀な商才を発揮する栄一。幕末動乱期に尊王攘夷に目覚めた彼は、倒幕運動に関わるも一橋慶喜に見出され幕臣となり、維新後は大蔵官僚として度量衡や国立銀行条例の制定など、日本経済の礎となる数多の政策に携わった。“近代日本資本主義の父”と呼ばれる傑物の、激動の人生を活写する史伝大作。
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